パワーハラスメント、飲酒の強要、進行費未払い、代理処方、違法医療施術――。
ここ約2週間で、タレントのパク・ナレを巡って提起された疑惑は、このように多岐にわたる。これまで大きなトラブルなく活発に放送活動を続けてきただけに、イメージへの打撃は急速に拡大している。パク・ナレは事実関係を明らかにするため、法的手続きを選択し、問題は司法の場へと移った。
今回の騒動の発端は、今月4日に報じられたあるメディアの独占報道だった。報道によると、前日、パク・ナレは元マネージャーらから約1億ウォン相当の不動産仮差押えを申請されたという。元マネージャー側は、在職期間中に被害を受けたとして、同額規模の損害賠償請求訴訟も準備していると伝えられた。
元マネージャーらは、いわゆる自宅飲み会「ナレバー」における料理や酒の買い出し、後片付け、飲酒の強要、24時間待機に加え、家族の私用まで任され、家事要員のように扱われたと主張している。酒を飲まないことを理由に暴言を受け、投げられた酒杯に当たって負傷したとも訴えた。
さらに、食材や酒類の購入など、業務上立て替えた費用が支払われなかったとし、精算を求めたところ「名誉毀損と私文書偽造で告訴する」との回答を受けたと暴露した。パク・ナレが母親や元恋人には社会保険を適用していた一方、元マネージャーらとは契約書を作成せず、所得税3.3%のみを差し引いた形で給与を支給していたとの追加主張もあり、波紋は広がった。
いわゆる「注射おばさん」問題も指摘されている。この人物は、点滴や注射などの医療行為を違法に行い、代理処方を受けながら複数の芸能人に点滴サービスを提供していたとされる。本人は医師だと主張しているが、大韓医師協会の調査では国内の医師免許を有していないことが確認されたという。
現時点では一方の主張にとどまっており、疑惑の真偽は確認されていない。ただ、一人の芸能人を巡り、これほど多様な問題が短期間で提起されたこと自体が異例だとの見方もある。
連日新たな疑惑が浮上する中、パク・ナレは沈黙を貫いていたが、16日になって初めて自身の立場を明らかにした。YouTubeチャンネルを通じて、「提起されている事案については、事実関係を冷静に確認する必要があり、現在法的手続きを進めている過程で、追加の発言は控える」と述べ、「感情や私的な関係の問題ではなく、公式な手続きで客観的に判断されるべき事案だ」と説明した。
あわせて、MBC『シングル男のハッピーライフ 』、KBS『助けて!ホームズ』、tvN『驚きの土曜日』など、すべての放送活動を中断することも決断した。「自分の立場と責任、態度を振り返る時間を持ちたい。時間が必要な問題は手続きに委ねる」と語り、これ以上の論争を避ける意向を示した。
しかし、事態はここで終わらなかった。パク・ナレは20日、ソウル龍山警察署に元マネージャー2人を相手取り、特定経済犯罪加重処罰法違反(業務上横領)の疑いで告訴状を提出した。双方はすでに警察の事情聴取も受けている。
さらに、最近になってパク・ナレは梨泰院の自宅に新たな根抵当権を設定した。2021年7月に設定された銀行による約11億ウォンの住宅担保融資とは別に、今月3日、個人事務所法人が最高債権額49億7000万ウォンの根抵当権を新たに設定したことが確認された。登記上の原因は「設定契約」とされ、強制執行や差押えとは無関係とされている。
業界では、疑惑が浮上した時期と重なる点から、法人資金調達や個人と法人間の金銭関係整理を目的とした措置ではないかとの見方も出ている。
所属法人は解散や清算手続きを経ずに存続しているものの、登記上の本店住所は複数回変更されており、最近の登記住所では看板撤去や常駐人員が確認できないとして、正常な運営状況に疑問を呈する声も上がっている。
記者=イ・スンフン
写真提供=STARNEWS
(c)STARNEWS
ここ約2週間で、タレントのパク・ナレを巡って提起された疑惑は、このように多岐にわたる。これまで大きなトラブルなく活発に放送活動を続けてきただけに、イメージへの打撃は急速に拡大している。パク・ナレは事実関係を明らかにするため、法的手続きを選択し、問題は司法の場へと移った。
今回の騒動の発端は、今月4日に報じられたあるメディアの独占報道だった。報道によると、前日、パク・ナレは元マネージャーらから約1億ウォン相当の不動産仮差押えを申請されたという。元マネージャー側は、在職期間中に被害を受けたとして、同額規模の損害賠償請求訴訟も準備していると伝えられた。
元マネージャーらは、いわゆる自宅飲み会「ナレバー」における料理や酒の買い出し、後片付け、飲酒の強要、24時間待機に加え、家族の私用まで任され、家事要員のように扱われたと主張している。酒を飲まないことを理由に暴言を受け、投げられた酒杯に当たって負傷したとも訴えた。
さらに、食材や酒類の購入など、業務上立て替えた費用が支払われなかったとし、精算を求めたところ「名誉毀損と私文書偽造で告訴する」との回答を受けたと暴露した。パク・ナレが母親や元恋人には社会保険を適用していた一方、元マネージャーらとは契約書を作成せず、所得税3.3%のみを差し引いた形で給与を支給していたとの追加主張もあり、波紋は広がった。
いわゆる「注射おばさん」問題も指摘されている。この人物は、点滴や注射などの医療行為を違法に行い、代理処方を受けながら複数の芸能人に点滴サービスを提供していたとされる。本人は医師だと主張しているが、大韓医師協会の調査では国内の医師免許を有していないことが確認されたという。
現時点では一方の主張にとどまっており、疑惑の真偽は確認されていない。ただ、一人の芸能人を巡り、これほど多様な問題が短期間で提起されたこと自体が異例だとの見方もある。
連日新たな疑惑が浮上する中、パク・ナレは沈黙を貫いていたが、16日になって初めて自身の立場を明らかにした。YouTubeチャンネルを通じて、「提起されている事案については、事実関係を冷静に確認する必要があり、現在法的手続きを進めている過程で、追加の発言は控える」と述べ、「感情や私的な関係の問題ではなく、公式な手続きで客観的に判断されるべき事案だ」と説明した。
あわせて、MBC『シングル男のハッピーライフ 』、KBS『助けて!ホームズ』、tvN『驚きの土曜日』など、すべての放送活動を中断することも決断した。「自分の立場と責任、態度を振り返る時間を持ちたい。時間が必要な問題は手続きに委ねる」と語り、これ以上の論争を避ける意向を示した。
しかし、事態はここで終わらなかった。パク・ナレは20日、ソウル龍山警察署に元マネージャー2人を相手取り、特定経済犯罪加重処罰法違反(業務上横領)の疑いで告訴状を提出した。双方はすでに警察の事情聴取も受けている。
さらに、最近になってパク・ナレは梨泰院の自宅に新たな根抵当権を設定した。2021年7月に設定された銀行による約11億ウォンの住宅担保融資とは別に、今月3日、個人事務所法人が最高債権額49億7000万ウォンの根抵当権を新たに設定したことが確認された。登記上の原因は「設定契約」とされ、強制執行や差押えとは無関係とされている。
業界では、疑惑が浮上した時期と重なる点から、法人資金調達や個人と法人間の金銭関係整理を目的とした措置ではないかとの見方も出ている。
所属法人は解散や清算手続きを経ずに存続しているものの、登記上の本店住所は複数回変更されており、最近の登記住所では看板撤去や常駐人員が確認できないとして、正常な運営状況に疑問を呈する声も上がっている。
記者=イ・スンフン
写真提供=STARNEWS
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